母の介護日記 17 花見

土曜日に母と義兄に甥っ子を伴って丸岡公園に桜の🌸花見に出かけた。今年も花見ができたと母は車から見る事しか出来ないが楽しんでいた。

去年は亡くなった姉も花見に来ていた。あれが最後の花見になるとは思ってもいなかった。勿論本人もだ。死んでしまった事が何だか夢のような出来事だった。今でも母は1日でも良いから私より後に死んで欲しかったという。

今回は小さい梅干しおにぎり🍙二個ずつと卵焼きや天ぷらなど少しずつ詰めて、行った先で山女の丸焼きを食べるつもりだった。ところが同級生の俊治の山女が出店してない。凄くガッカリして山で蕨を採ったりしていたが、やっぱり山女を食べられなかったのが残念で俊治に確認の電話をしてみた。

食べたいのなら養魚場に来てくれたら、ホテルの配達が終わったので、人吉から行くからゆっくり来てくれと言われた。家族と話し合って行く事にした。この際だから一寸だけ遠い養魚場までドライブを楽しむ。

俊治は相当に飛ばして来たらしくほぼ同時に養魚場に着いた。直ぐに火を起こして魚を焼いてくれた。これは直ぐに食べるべきだと提案して食べる。母を車に残してたらトイレに行きたいという。母の入れるトイレなど無いので、直ぐに外に出して車のトランクを開けて捕まって貰って少しだけしゃがんで貰ってパンツに引っかからない様に前に持ち上げてテッシュを掴んでしても良いと声かけたら我慢してたので、大量の排尿があった。パンツには掛からなかったが、足元に撥ねた尿が掛かった。脚が動かせないのでこの際気にしない事にして上手に出来て良かったと声をかけてテッシュで拭き取った。

その後何事もなかった様に車に戻して何食わぬ顔して山女を全部食べた。山で食べるととても美味しい。

料金を払って自宅へ帰った。母も満足してくれた。

トイレがなくても歩けなくてもその気になれば成せばなる。勇気とやる気だ。